品川ヒロシ監督がハリウッドデビュー「10年越しの夢が叶う」

お笑いコンビ・品川庄司として活動する一方、映画監督、脚本家としても活躍する品川ヒロシが、映画監督として海外初進出。自身初の英語の長編映画『アモング ザ デッド』の監督をつとめることが9月27日、所属する吉本興業から発表された。

海外初進出が決まった、品川ヒロシ監督(2022年撮影、写真/つちだ史郎)

芸人として早くから頭角を現したものの、その態度の悪さから仕事が激減。その後、好感度低い芸人として再び脚光を浴びた品川。その頃から、映画界にも本格参入。2008年に成宮寛貴&水嶋ヒロのダブル主演映画『ドロップ』、2011年には佐藤隆太と上地雄輔主演の『漫才ギャング』を手がけ、いち監督として評価を確立。2014年には『東京国際映画祭』のコンペティション国際審査委員もつとめている。

今回の海外進出に品川は、「40歳のときに10年後の目標として、『50歳までにアメリカのハリウッドでインディーズのホラー映画を撮る』というのを目標にしていました。ちょうど50歳のときに10年越しの夢が叶うこのお話をいただきました」とコメント。

長編映画『アモング ザ デッド』は、数多くのコミック原作、映画プロデュースを手掛けるコスビーの親子が脚本を担う英語によるゾンビ映画。「最初は『ドッキリ?番組の企画?』と思いましたが、実際にアメリカへ行って打合せをしているうちに『いやいやこんな経費のかかったドッキリしないだろ』『現実なんだなぁ』という実感が湧いてきました」という。

現在、リモート会議や出張を重ねながら、制作を進めているという。「萎縮することなく思いっきり楽しみたいと思っています。通訳の方を付けてもらえますが、やっぱり英語で役者さんやスタッフさんプロデューサーと英語でコミュニケーションを取りたいです。まったく学生時代英語を勉強してこなかったので、51歳にして必死で英会話をやっています」と品川。

同映画は2024年に撮影、その後、全米での劇場公開が予定されている。

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