【フィリピン】フィリンベスト、6物件で環境認証[建設]

フィリピンの不動産開発大手フィリンベスト・ランド(FLI)傘下の不動産投資信託(REIT)法人フィリンベストREITは27日、投資信託を構成するオフィスビル6棟が世界銀行グループの国際金融公社(IFC)による環境認証「エッジ(EDGE)」を取得したと発表した。同認証を取得したオフィスビルの数で、国内REITの首位に立った。

6棟はいずれもマニラ首都圏モンテンルパ市のIT地区「ノース・ゲート・サイバーゾーン」にある。すべて「グレードA」に分類される高級物件で、フィリピン経済区庁(PEZA)にも登録されている。総賃貸面積(GLA)はフィリンベストREITの構成物件の33%を占める。

環境認証のレベル1認証を取得するには、エネルギーや水の消費量を基準よりも20%節減する必要がある。6棟は取り組み開始から6カ月以内に、国内の他のビルよりもエネルギー消費で25%、水消費で39%、建設時のエネルギー消費を示す「内包エネルギー」で55%それぞれ下回った。

フィリンベスト・ランドは、オフィスビルでの環境認証の取得率を今後6カ月で67%、2年で74%に引き上げる目標も示した。

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