スペインのラジオ局『カデナ・セール』の公式ウェブサイトによると、レアル・マドリードが今シーズン限りで退任する予定のカルロ・アンチェロッティ監督の後任として、ブライトンのロベルト・デ ゼルビ監督に注目しているという。
アンチェロッティ監督はレアル・マドリードとの契約が2024年6月30日までとなっており、その後はブラジル代表監督に就任することが濃厚とされている。実際、ブラジルサッカー連盟のエドナルド・ロドリゲス会長は「アンチェロッティはコパ・アメリカ2024(6月20日開幕)からブラジル代表の指揮を執る予定だ」と明かしている。
そのため、レアル・マドリードはアンチェロッティ監督の後任を探さなければならない。クラブのOBであり、現在はレヴァークーゼンを率いているシャビ・アロンソが最有力候補とされているが、『カデナ・セール』で放送されているスポーツ番組『エル・ラルゲーロ』の中で、ヘスス・ガジェゴ記者は次のように言及した。
「レアル・マドリードが好む指揮官は他にも市場に出ている。同クラブでの過去を持たない監督であり、その事実が時に有利に働くこともある」
そして、その具体例としてデ ゼルビの名前を挙げ、「彼のチームは現在、プレミアリーグで最多得点を挙げており、スペクタクルなサッカーを披露している」と評価した。
イギリス『デイリーメール』電子版によると、デ ゼルビとブライトンの契約には1120万ポンド(約20億2660万円)の契約解除条項が付帯されているとされている。レアル・マドリードにとっては容易に支払える額と言えるだろう。
ブライトンはこれまで、無名の選手を獲得して育て、高額で売却するというサイクルを確立してきた。その中でチーム強化が進み、昨シーズンのプレミアリーグ6位という好成績と今シーズンのUEFAヨーロッパリーグ出場を成し遂げたのは紛れもなくデ ゼルビの功績であるだけに、クラブとしては彼の流出だけは避けたいところだが、今後の動向に注目だ。