ILCの研究は「環境負荷の低減が重要」と展望 国際会議閉幕

 国際リニアコライダー(ILC)の国際会議は27日、盛岡市盛岡駅西通のアイーナで欧米の研究者が加速器の研究展望を発表し、3日間の日程を終えた。

 研究者ら約50人(オンライン含む)が参加した。欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)で直線加速器研究リーダーを務めるスタイナー・スタプネス氏(62)が、ILCを含む次世代型直線加速器の研究展望について発表。施設の建設から運用、実験終了後に至るまで環境への影響を最小限にする重要性を説いた。

 出席者は終了後に同市内を視察した。会議は岩手大が主催し、環境負荷の低減や持続可能な施設運営をテーマに初めて企画した。

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