国際リニアコライダー(ILC)に関する講演会(岩手県主催)は23日、大船渡市盛町のリアスホールで開かれ、講師3人が三陸港湾の活用とILCを生かしたまちづくりなどを紹介した。
地域住民ら103人が参加。渕上清市長らが講師を務め、ILC建設時に大船渡港が大型機器の荷揚げに活用されれば、安定した輸送拠点としての価値がさらに高まり、今後のポートセールスにもつながることなどを示した。
海外から移住する研究者やその家族らと協働でまちづくりを進める重要性も指摘。参加者からは「ILCについて県外の人にも周知してほしい」などの意見が出た。
講師を務めた大平尚・県ILCコーディネーター(65)は「多くの人にILCを知ってもらいたい。さまざまな取り組みや理念などを継続して伝えたい」と意気込んだ。