標高1000メートル以下の “低山” でも遭難相次ぐ 登山の注意点は?再生回数1億超の「さばいどる」が解説

「サバイバル」と「アイドル」を組み合わせた「さばいどる」として活動する女性がいます。愛知県警とコラボレーションし、「一日山岳救助隊長」として行楽シーズンを前に登山の注意点を動画で伝えます!

(設楽警察署 吉見文吾署長)
「あなたを一日山岳救助隊長に任命します。今日一日よろしくお願いします」

(さばいどる かほなんさん)
「皆さんに楽しんでもらえるように、努めて参ります。よろしくお願いします」

9月12日、愛知県警設楽警察署から一日山岳救助隊長に任命されたのは、「サバイバル」をする「アイドル」“さばいどる”の「かほなん」さん。

岐阜県在住で、普段、登山やキャンプなどを楽しむ様子をSNSで発信しています。YouTubeの総再生回数はなんと1億回超え。今回、設楽警察署は彼女の発信力と登山の技量を見込んで一日山岳救助隊長に任命。

その任務は警察とのコラボ動画の制作です。本格的な秋の行楽シーズンを前に、登山での注意点を伝えます。

(さばいどる かほなんさん)
登山の注意点3点
(1)無理のない登山計画を立てよう
(2)十分な装備で登ろう
(3)登山アプリを活用(登山届を提出)

「では、安全に気をつけて登山に行ってきます!」

1000メートル以下の“低山”でも遭難相次ぐ

やってきたのは、豊根村にある標高1358メートルの「萩太郎山」。冬にはゲレンデになるコースを撮影しながら登っていきます。愛知県内の山は多くが標高1000メートル以下のいわゆる“低山”ですが、遭難事故は毎年起きていて、去年は37件に上ります。

設楽警察署管内でもことし4月、標高900メートル台の「離山」に登っていた63歳の男性が滑落したとみられ、死亡しています。標高が低く、気軽に登れる低山でも、きちんとした登山の準備がなければ命に危険が及ぶのです。

登ること、およそ20分で。

(さばいどる かほなんさん)
「萩太郎山登頂です!」

動画のエンディングには、マネキンの「山尾のぼる」くんを背負いながら登った署長も出演。

(さばいどる かほなんさん)
「自分が登山をして分かってきたことや培ったスキル、持っている道具をちゃんと見せることは意識した。背景をきれいなところで撮ったり、色んなことを考えて撮ったので、きれいな動画になっていると思います」

そして28日は、そのコラボ動画のお披露目式!多くの報道陣が詰めかけました。

(さばいどる かほなんさん)
「行ってみたいなという気持ちになれるような動画を作った。涼しくなったり、紅葉が始まったりして、秋の登山はすごく楽しいものなので、今回の動画を見て気をつけることを頭に入れて、秋の登山を楽しんでもらいたい」

(設楽警察署 吉見文吾署長)
「今回の動画を一人でも多くの人に見てもらい、山岳遭難を1件でも減らしたい」

今回のコラボ動画は愛知県警の公式YouTubeで公開されています。

© CBCテレビ