キングオブコント決勝者10組決定、唯一の「関西勢」は何者?

コント日本一を決める大会『キングオブコント2023』(TBS系)のファイナリスト10組が発表された。関西勢からは唯一、吉本興業所属のお笑いコンビ・隣人(橋本市民球場、中村遊直)が決勝へと挑む。

お笑いコンビ・隣人(左から中村遊直、橋本市民球場)(C)TBS

3036組と、史上最多エントリー数となった今大会。ファイナリスト発表の模様は公式YouTubeで配信され、今回は10組中半数が「初出場」というニューフェイス揃いの結果に。そして関西勢では芸歴11年目・隣人がファイナリスト入りを果たした。

隣人は2013年5月に結成、コントを主軸に『第10回ytv漫才新人賞』の王者でもある実力派。大胆な展開で見る者を驚かせ、同じ題材・シチュエーションでありながらまったく内容が異なるネタを数本持っているなど、意表を突くミステリアスな魅力を持つ。

最近では、惜しくも今回の準決勝で敗退した滝音・天才ピアニストら「よしもと漫才劇場」所属芸人らとともに、ライブ『大阪城コントパーク』を定期的に開催するなど、現在の関西コント界をけん引する存在といえるだろう。

『キングオブコント』には結成時より約10年、毎年出場をしていた。ファイナリストの名前が発表された瞬間、顔を手で覆い涙をこらえた中村。その後の記者発表では「わてらはなにわのコント師や! 東京もんには負けへんで!」と意気込んだ。

相方の橋本は、「昨年のチャンピオンのビスケットブラザーズさんが大阪で一緒なので、いろいろアドバイスをもらっていました。そのあたりを生かしながらネタが作れたと思っています」 とコメント。親交のある先輩芸人の霜降り明星・せいやも、自身のSNSで「隣人!やっときたおめでとう」と祝福している。

10組中1組と、関西芸人にとっては厳しい結果となったが、昨年の王者・ビスケットブラザーズに続く「浪速のコント師の力」を見せつけるか。決勝の模様は10月21日、ダウンタウンがMCを務める『お笑いの日2023』内の夜7時より放送される。

【ファイナリスト10組】蛙亭、カゲヤマ、サルゴリラ、ゼンモンキー、ジグザグジギー、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人(※五十音順)

キングオブコント公式YouTubeより

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