祭典彩る光のアート 30日から金沢城公園で「チームラボ」

多彩な光が映し出される城壁=金沢城公園

 10月14日開幕の国民文化祭(いしかわ百万石文化祭2023)のオープニングイベントとして30日に始まる「チームラボ 金沢城 光の祭」(北國新聞社特別協力)の内覧会が28日、会場の金沢城公園で開かれ、関係者が光のアートを鑑賞しながら迫る祭典の成功に期待を込めた。

  ●会場で内覧会

 世界的なアート集団「チームラボ」が石川門を出入り口にした城内の約1キロのルート上の各所に体験型展示を準備した。たくさんの光る卵形オブジェが並ぶ作品では、一つの卵に触れると色彩や音色が変化して他のオブジェに伝わるようになっており、参加者が感嘆の声を上げた。

 菱櫓や五十間長屋では、高さ約12メートルの石垣いっぱいに赤色や黄色、紫色に輝く大小さまざまな動物が映し出され、小雨が降る夜の公園内を鮮やかに彩った。

 オープニングセレモニーでは、いしかわ百万石文化祭2023実行委会長の馳浩知事が「チームラボ 秋にきらめく 金沢城」と得意の一句を披露。「県民が文化に誇りを持つイベントになるよう期待している」とあいさつした。

 チームラボの工藤岳コミニケーションディレクターは金沢城を金沢カレー、アート作品を福神漬けに例え「見所は金沢城。城があるからこその作品だ」と力説した。タレントで大会アンバサダーの新田さちかさんがあいさつした後、砂塚隆広北國新聞社社長と庄田正一県観光連盟理事長が加わりテープカットを行った。

 会期は11月26日までで、時間は午後6~9時半。月~木曜が一般1600円(金土日祝日は1800円)、中高生800円(900円)、小学生500円(600円)で、未就学児は無料。障害者割引を設定する。当日券売り場は▽石川門近くの会場内チケット売り場▽金沢駅観光案内所▽金沢中央観光案内所の3カ所となっている。

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