五箇山の秋を彩るこきりこ祭りは25日、南砺市上梨の白山宮などで始まり、哀愁を帯びた五箇山民謡の歌声と優美な踊りが観光客らを魅了した。
舞台競演会が境内に隣接する「こきりこ館」で開かれ、越中五箇山民謡保存会が「麦屋節」「といちんさ」などを繰り広げた。越中五箇山こきりこ唄保存会は「こきりこ」などを披露し、狩衣(かりぎぬ)姿の男性が楽器「ささら」を鳴らして踊り、着物の女性が手踊りで引き付けた。住民や観光客による総踊りで締めくくった。
白山宮の舞殿(ぶでん)では越中五箇山こきりこ唄保存会員が「奉納こきりこ踊り」を披露した。境内で輪踊りも行われ、観光客もささらを手に踊った。最終日の26日は午後1、3、5時に奉納こきりこ踊り、同7時に舞台競演会が開かれる。
●県内全地点で夏日
25日の富山県内は気圧の谷の影響で晴れや曇りとなった。最高気温は高岡市伏木29.2度、氷見市29度など全10観測地点で25度以上の夏日で、最低気温は上市町14.6度、富山市八尾15.7度など全地点で9月下旬~10月上旬並みだった。