今季早くも3敗目のローマ…モウリーニョ監督「我々は特定の選手を欠くと堅固さを失う」

[写真:Getty Images]

ローマのジョゼ・モウリーニョ監督が、完敗を認めた。クラブ公式サイトが伝えている。

28日、敵地でジェノアとのセリエA第6節に臨んだローマだが、開始早々に失点を許す厳しい立ち上がりに。22分にMFブライアン・クリスタンテのゴールで一度は同点に追いついたが、前半終了間際に再び失点。後半は完全に押し込む展開を作りながらゴールを奪えずにいると、逆に2失点を許して1-4で敗れた。

セリエAの6試合で早くも3敗目を喫したモウリーニョ監督は、6試合11失点の守備が機能していないことに触れつつ、現在のスカッドで解決策を見出すしかないと強調している。

「スタジオにいる人たちには申し訳ないが、今日はあまり多くを語りたくない。試合終了のホイッスルが鳴った後、私は挨拶以外で選手たちに声をかけなかった。選手とも話したくないのだから、試合を深く分析したり、テレビのスタジオからの質問に答えたりするのは、あまり気が進まない」

「実際、我々のスタートは悪かった。最初の失点は、ヴェローナ戦での早い時間の失点と同じようなものだ。その後、我々はうまく対応して同点ゴールを奪ったが、ディエゴ(・ジョレンテ)が負傷してチーム構造が崩れてしまった。それからは状態が下り坂になったと思う」

「スコアが1-2となった後で、審判の特徴を考慮して一枚カードを貰っていた(ジャンルカ・)マンチーニを交代させた。そのことが、またチームの構造に影響を及ぼしたと思う。ロメル・ルカクのゴールがオフサイドで取り消された時間帯は、同点ゴールの予感がした。ジェノアのチャンスもあったが、ゲームは我々が支配していたのだ」

「(堅固な守備を失ったのは)間違いないだろう。人々は特にロジェール・イバニェスがボールを持ったときのミスについて話しており、私もそこに言及したことはある。だが、彼のおかげで守備は本当に堅固になったのだ。そして、そもそも我々はクリス・スモーリング抜きでどれだけの試合に勝てていたかを考えたい」

「特定の選手を欠いた瞬間、我々は堅固さを失う。もちろん、ソリッドさを失った理由について、この選手やあの選手がいなくなったからだと言うのは正しくない。守備の安定性の欠如は、チーム全体によるものだ」

「今の我々の守備はそれほどタイトではなく、ゴールに向かうシュートはすべて決められている。これはルイ(・パトリシオ)への非難ではなく、我々が経験している全体的なシナリオを非難しているのだ。最初のシュートで失点し、2度目のシュートでリードが2倍になり、相手の守備を攻略できずCKから3点目を奪われた。どの試合でも同じことが起きている」

「私にとっては、監督として最悪のシーズンスタートでもあるだろう。一方で、ローマが昨シーズンまで2年連続で欧州カップ戦の決勝トーナメントに進出したことはなかったはずだ」

「このメンバーでこの状況を打開しなければならない。移籍市場は閉じており、良くも悪くもこれが我々のチームだ。嘆いている暇はない。ファンとの関係を考えると、感情的になってしまうだろう。だから我々は、次の試合に向けて明日からハードワークしていく」

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