日本海溝で地震観測網点検へ 10月4、5日、速報遅れも

気象庁

 気象庁は29日、日本海溝海底地震津波観測網「S―net」の保守点検を行うため、茨城・福島沖で10月4日、房総沖で同5日、それぞれを震源とする地震が起きた場合、緊急地震速報の発表が平常時より最大で約15秒遅れる可能性があると発表した。津波警報や地震情報の発表までにかかる時間には影響しない。

 両日とも、作業時間は午前9時~午後5時半を予定。作業中は、周辺の観測装置でカバーする。

 S―netは、地震計と津波計を海底ケーブルでつなげて太平洋沖に設置し、地震や津波を検知する仕組み。全長約5500キロに及び、防災科学技術研究所が運用する。

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