高校の貸出用タブレット、1168人分のテスト成績など閲覧できる状態で生徒に貸し出される=静岡県教委

浜松市にある県立高校で、貸出用のタブレット端末が、教員個人が保存したドライブにアクセスできる状態のまま、生徒に貸し出していたことが分かりました。ドライブ上に保存された生徒のべ1168人分のテスト成績などの個人情報のファイルが閲覧できるようになっていたということです。

静岡県教育委員会によりますと、県立浜松城北工業高校で、貸出用のタブレット端末4台が教員個人のグーグルドライブにアクセスできる状態のまま生徒に貸し出されており、その内の2台は2018年度から2023年度までの、のべ1168人分の生徒の氏名、テストの素点や評定が閲覧できる状態になっていたということです。

当時学校では、貸出用端末は教員用と生徒用で分けていたものの、台数の関係から生徒用の端末を教員が使用することも珍しくはなかったといいます。また、生徒の成績などの個人情報を、グーグルドライブ上で管理することも制限していませんでした。

9月25日に学校ホームページの連絡フォームに「生徒の個人情報を閲覧できる噂がある」といった内容の匿名の通報が寄せられたことで、漏えいが発覚しました。

その後、学校が調査を行なったところ、今回該当した2人の教員以外にグーグルドライブ内で生徒の成績管理を行なった教員はおらず、実際に貸出用端末で成績を見たという生徒もいなかったということです。

県教育委員会は、今後は貸出用端末の区別や管理などを徹底し、再発を防止するとコメントしています。

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