「近くでレベルの高い試合観れたらうれしい」静岡県民も歓喜!「ハヤテ223」がプロ野球2軍に参入内定 オーナー会議で了承

静岡市を本拠地として、プロ野球2軍への参入を目指していた「ハヤテ223(ふじさん)」が2024年シーズンから参加することが内定しました。実に66年ぶりに増える球団のホームが静岡ということに、地元の期待は高まる一方です。

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<NPB 井原敦事務局長>
「2024年シーズンからのプロ野球ファームリーグへの新規参加を申請された3社に対する審査結果でございます。(9月25日の臨時実行委員会で)内定先として新潟、静岡を決定いたしました。そして、本日のオーナー会議で承認されました」

プロ野球オーナー会議は、9月29日に開かれ、静岡市にプロ野球チームが誕生することがほぼ確実になりました。

この前日の28日、練習に打ち込んでいたのは、静岡市清水区の少年野球チーム「興津ドラゴンズ」の子どもたち。

<小学生の球児>
Q.好きなチームは?
「ジャイアンツ」
「ジャイアンツです。坂本選手と岡本選手が好き」
Q.新しくプロ野球チームができますが?
「聞いた時は驚いた。応援できるよう頑張っていきたい」

いまも静岡の子どもたちには、巨人ファンが比較的多いようですが、2024年からこの構図が変わるかもしれません。

29日午後2時から開かれたプロ野球のオーナー会議。静岡市に本拠地を置く計画の「ハヤテ223」の2軍の公式戦参入が議題として挙げられました。

「ハヤテ223」の2軍への参入が内定。「ハヤテ223」は2024年シーズンの2軍リーグ戦から参加することになります。

東京都内で金融事業などを手掛ける「ハヤテグループ」は2022年11月、プロ野球2軍への参入を目指すことを表明。2023年7月には「ハヤテ223」の杉原行洋社長が静岡県と静岡市と協定を結び、県内全体の経済発展につながる球団を目指すと意気込みを語りました。

静岡市の難波喬司市長は9月27日の記者会見で次のように話しました。

<静岡市 難波喬司市長>
「サッカー、バスケット、卓球、バレー、野球と色々な形で広がっていくのが望ましい、喜ばしい」

「ハヤテ223」の拠点になるのは、静岡市清水区の清水庵原球場。野球場としては、県内最大級の広さを誇ります。この球場で練習をしていた中学生向けの野球クラブ「清水ベースボールクラブ」の選手や監督も、地元にプロ野球の球団ができることに期待を寄せます。

<中学球児>
「盛り上がってほしいです」
「いままでは東京などの遠い所に行ってプロ野球を見ていたので、近くでレベルの高い試合が見られたらうれしい」

<清水ベースボールクラブ 遠藤裕之監督>
「野球人口が小・中学校は減っている中でいま、ハヤテがスタートすれば、野球人気が出て、小・中学生の選手が増えると期待する」

29日に内定した「ハヤテ223」ですが、関係者によりますと、今回の内定は「条件付き」だということです。11月までに、NPB=日本野球機構から指摘された条件をクリアすれば、正式承認となります。「ハヤテ223」は10月2日に静岡市で会見を開き、今後の動きについて詳しく説明する予定です。

「ハヤテ223」の内定を受け、静岡県の川勝平太知事と静岡市の難波市長がコメントを発表しました。

<川勝平太知事>
「ハヤテ株式会社のNPBファームリーグへの参加が内定したとの報を受け、静岡県民360万人を代表して心より御祝いを申し上げます。このたびの参加内定は、本県が目指す地域資源を活かしたスポーツの聖地づくりへの大きな一歩であると感じております。県といたしましては、NPBファームリーグ参加の正式決定に向け、静岡市をはじめ、県内の野球関係者とも連携しながら、最大限の支援をして参ります」

<静岡市 難波喬司市長>
「このたびハヤテ223株式会社が、ファームリーグ参加球団に内定されたことを、大変嬉しく思う。新しく創設される球団が、市民の誇りとなり、子どもたちに夢や希望を与えられる球団となることに期待したい。そして2023年11月には、ハヤテ223株式会社が、ファームリーグ参加に正式決定されるよう、引き続き全面支援していく」

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