宇中女と宇中高、伝統のサクラ“2世”を植樹 グラウンド整備で伐採の「水上太白桜」 宇大協力で接ぎ木から苗木

水上太白桜の2世苗木を植樹する在校生たち

 【宇都宮】宇都宮中央女子高・宇都宮中央高で27日、桜の苗木が植樹された。昨年度の男女共学化に伴うグラウンド整備で伐採された、宇中女高のシンボル「水上太白(みなかみたいはく)桜」を接ぎ木した“2世”。作家の故水上勉(みずかみつとむ)さんゆかりの桜は、中央高の新シンボルとして受け継がれ、宇中女高最後の在校生と中央高1期生が手を携えて植樹した。

 同校は、県立宇都宮第二高等女学校を前身として1928年に創立。春には約80種の桜が咲き誇り、校舎を包み込んだが、その環境づくりは今年6月に85歳で亡くなった元校長の高松祐一(たかまつゆういち)さんの貢献がある。

© 株式会社下野新聞社