店舗寄席が復活 10月20日からたかおか落語祭り

落語祭りをPRする塚田会長(右)と坂本住職=高岡市太田の臨済宗国泰寺派江雲庵

  ●5会場で開催

 たかおか落語ふぁんくらぶが主催するイベント「たかおか落語祭り」(富山新聞社共催)は、4年ぶりに店舗での小規模寄席を復活させる。10月に高岡市内5会場で落語会を開催、落語に縁の深い寺も会場とし、演者との距離が近い空間で話芸を楽しんでもらう。

 秋のたかおか落語祭りは20日に開幕し、初日は高岡市定塚町のカフェ大仏茶屋、21日は同市金屋町の茶道具店高陵金寿堂など3会場、最終日の22日は同市伏木東一宮の伏木神社で開かれる。コロナ下では密を避けるためホールを会場としていたが、今回は話芸を間近で楽しめる店舗などで繰り広げる。

 21日は高岡市太田の臨済宗国泰寺派江雲庵(こううんあん)も会場となる。同庵は芸能の神「弁財天」の建立40周年を迎え、同じ国泰寺派の全生庵(東京・台東区)は落語中興の祖・三遊亭円朝の菩提寺。芸に縁のある寺を舞台に、太田に近い高岡市伏木出身で、円朝と同じ三遊亭の三遊亭美よしさんが初のトリを務める。

 今回のたかおか落語祭りでは、スピード感ある語り口が人気の柳家花緑さんと太神楽の曲芸師・翁家和助さんも初出演し、盛り上げる。ふぁんくらぶの塚田高史会長は「落語が合う会場で良い公演を楽しんでほしい」と話し、江雲庵の坂本大悟住職は「地元の人に落語を堪能してほしい」と期待を込めた。

 木戸銭は各会場前売り2500円、当日3千円。伏木神社は前売り4千円、当日4500円。問い合わせは塚田さん=080(6358)1192=まで。

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