9月30日、プレミアリーグ第7節のトッテナム vs リヴァプールの試合がトッテナム・ホットスパースタジアムで行われた。
今節屈指の好カードとなったこの試合に、ホームのトッテナムは前節のアーセナル戦で負傷交代となったブレナン・ジョンソンに代えてリシャーリソンを起用した。センターフォワードは今季5ゴールを記録しているソン・フンミンが務めた。
一方、アウェイに乗り込んだリヴァプールは前節のウェストハム戦で決勝ゴールのダルウィン・ヌニェスに代え、27日のカラバオカップ3回戦で先発したコーディー・ガクポを起用した。日本代表MF遠藤航はベンチからのスタートになった。
慎重な立ち上がりとなった試合は13分、アウェイのリヴァプールが決定機を迎える。ルイス・ディアスのパスを受けたアンディー・ロバートソンはゴール前のガクポにラストパス、ガクポのシュートはGKグリエルモ・ヴィカーリオが防ぐと、そのこぼれ球をロバートソンが狙うも、ここもヴィカーリオの好セーブに阻まれ先制点とはならない。
すると試合は思わぬ展開を迎える。26分、カーティス・ジョーンズがボール奪取を試みるも、スパイクの裏でMFイヴ・ビスマの右足首を踏みつけてしまい、レッドカードが提示され退場処分となった。リヴァプールは3節のニューカッスル戦同様に前半から10人での戦いを強いられる。
10人となったリヴァプールは34分、モハメド・サラーのパスに抜け出したルイス・ディアスが力強いドリブルでペナルティエリアに侵入すると、右足で強烈なシュートを放ちゴールネットを揺らすも、ディアスのポジションがオフサイドとなりノーゴールの判定となる。
36分、ホームチームが先制点を決める。ジェイムズ・マディソンのスルーパスに抜け出したリシャーリソンはゴール前のソン・フンミンへラストパスをおくると、ソン・フンミンが落ち着いてゴールへ流し込み1ー0とする。
このまま前半終了と思われた45+1分、10人のリヴァプールが試合を振り出しに戻す。ドミニク・ソボスライのクロスをフィルジル・ファン・ダイクがゴール前におりかえすと、ガクポは振り向きざまに右足で決め切り1ー1とする。しかし、ゴール直後にガクポはピッチに座りこむと、後半開始と同時にディオゴ・ジョタとの交代でピッチを後にする。
後半が始まると数的優位のトッテナムが次々とチャンスをつくる。49分、ペナルティアーク付近でパスを受けたマディソンは逆足の左足で狙うも、GKアリソンのスーパーセーブに阻まれる。
続く51分には、ゴール前でパスを受けたソン・フンミンは胸トラップから右足ボレーで狙うも、再びアリソンが立ちはだかり逆転ゴールとはならない。
59分にもトッテナムがゴールに迫る。1点目と同様にマディソンのスルーパスに抜け出したリシャーリソンがゴール前のソン・フンミンへラストパス、これをソン・フンミンが流し込むも、リシャーリソンのポジションがオフサイドの判定となり、ノーゴールとなる。
ここで、またもリヴァプールに予期せぬ事態が発生する。後半から途中出場のジョタが自陣でボールを失うと、たまらずスライディングでデスティニー・ウドジェを倒してしまい、この日2枚目のイエローカードで退場処分となる。
9人でのプレーを強いられたリヴァプールは、73分に3枚交代を行う。ディアス、ジョー・ゴメス、サラーに代えて、イブラヒマ・コナテ、トレント・アレクサンダー=アーノルド、そして遠藤を投入する。
このまま終了と思われた90+6分にドラマが待っていた。右サイドでパスを受けたペドロ・ポロはニアに高速クロスを供給すると、ジョエル・マティプのクリアがそのままゴールへ、試合はこのまま終了し、ホームのトッテナムが劇的勝利をあげた。
次節、トッテナムはアウェイでルートンと、リヴァプールはアウェイでブライトンと対戦する。
◉試合結果
トッテナム 2-1 リヴァプール
36分 1-0 ソン・フンミン(トッテナム)
45+1分 1-1 コーディー・ガクポ(トッテナム)
90+6分 2-1 OG(ジョエル・マティプ/トッテナム)