1市2町の神社で手水舎華やかに 神社と華道がコラボ 5社で花手水巡り

13種類の草花で彩られた大前神社の手水舎

 【真岡・上三川・芳賀】1市2町の五つの神社の手水舎を生け花で彩る「池坊花手水花展五社めぐり」が30日、真岡市東郷の大前(おおさき)神社などで始まった。

 大前神社が同市の長沼八幡宮(はちまんぐう)、上三川町の白鷺(しらさぎ)神社、芳賀町の天満宮、祖母井(うばがい)神社に呼びかけ、初めて企画した。華道家元池坊宇都宮支部の約20人が協力し、神社ごとに使う花や趣を変えた作品を仕上げた。

 大前神社では4人が2時間をかけ、13種類の草花を用いて紫色を強調した作品を完成させた。支部長の中村(なかむら)まり子(こ)さん(65)は「立体感を生かした作品で季節を感じてほしい」と話し、早速多くの参拝者が写真を撮るなどしていた。

 蒸気機関車(SL)を見た帰りに大前神社を訪れた高根沢町石末(いしずえ)、会社員大森双葉(おおもりふたば)さん(21)は「神社の雰囲気と相まって心が清められ、癒やされます」と話した。1週間ほど楽しめる。各神社では企画に合わせ、花を題材にした御朱印も用意している。

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