高速バスの福井―東京線を休止へ 福井鉄道と京福バスが共同運行 運転士不足、路線バス維持を優先

JR福井駅東口の高速バス乗り場。東京線や大阪線の運休を知らせている=福井県福井市手寄1丁目

 福井鉄道(福井県越前市)と京福バス(同県福井市)が、30年以上にわたって共同運行してきた高速バスの福井―東京線を正式に休止することが9月30日までに分かった。運転士不足などで昨年10月から運休しており、再開の見込みは当面立たないと判断した。両社は“地域の足”である路線バスの運行を優先する必要があり、福井―大阪線などを含めて高速バスを減便、休止せざるを得ない状況となっている。

 両社とJRバス関東の3社は1989年、東京線の夜行バスの運行を始めた。近年は、福鉄と京福が夜行「ドリーム福井号」と昼行「東京線昼特急」を共同運行。JRバス関東は夜行「青春ドリーム福井号」を担当してきたが、いずれも現在運休している。福井と東京を結ぶ高速バスは他にも運行している事業者がある。

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