十五夜彩る仮装踊り/中泊・富野猿賀神社 満月の下 観衆魅了

趣向を凝らした衣装で踊る参加者

 青森県中泊町の富野猿賀神社で9月29日、恒例の「満月仮装踊り大会」が開かれた。夜空にくっきりと満月が浮かぶ中、趣向を凝らした衣装に身を包んだ参加者が輪になって踊り、十五夜を彩った。

 大会は富野猿賀祭り保存会(鈴木定雄会長)が主催し、約50年の歴史を持つ地域の名物行事。今年は町内外から18チーム約50人が出場した。

 浴衣姿やドレス姿のほか、船乗りや火消し、どじょうすくいなど、仮装のテーマはさまざま。境内で輪になった参加者は、「十五夜音頭」に乗せて約1時間半、休憩を挟みながら踊り続けた。終盤には、見守っていたお年寄りや少年少女も次々に輪に加わり、盛り上がりを見せた。

 きらびやかな着物姿と息の合った踊りで観衆を魅了し、審査で1位に輝いた「月夜姫」チーム(五所川原市)の木村京子代表は「みんなでアイデアを出し合って、髪飾りなどを手作りした。うれしいです」と喜んでいた。

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