Jリーグがついに『Football Manager』に搭載!世界のサッカーファンは日本サッカーをどう見ている?

世界で一番リアリティのあるサッカーSLGとして20年以上の長きにわたり世界で愛されているゲームがある。『Football Manager(FM)』だ。

11月7日に最新作となる『Football Manger 2024(FM 24)』がSteam、Nintendo Switch等のプラットフォームで発売される。

そこで『Football Manager』の開発メーカーであるSports Interactiveでスタジオディレクターを務めるマイルズ・ジェイコブソン氏に話を聞いた。

――(Qoly編集部)まずは発表おめでとうございます!!ちょうど昨日ニュースを見ていたらFootball ManagerにJリーグが搭載されるとアナウンスされていました。

(マイルズ氏、以下略)
Jリーグの搭載につきましては19年前から考えていたことなのです。

――19年前!!

しかし、Jリーグのライセンス取得に関する準備もあり、なかなか実現ができませんでした。

数年前に進展があり、今回たまたま(インタビュー実施の)数日前にライセンスを取得することができました。

今回から『Football Manager』は公式に日本語が対応になります。そのタイミングでJリーグを加えられたのはとてもうれしいですね。

――リリースでは、「(Jリーグは)『Football Manager』のプレイヤーたちからも非常に要望の多い」リーグで、アンオフィシャルのデータパックを作っている人たちがいてそのDL数が好調だったとのことですが、Jリーグのファン層とはどのあたりなのでしょうか?

日本国内のファンもそうですし、欧米のプレイヤーからも(アンオフィシャルのデータで)非常に多くプレーされていることはわかっていました。

ずっと前から新しい経験を求めてJリーグでプレーしてみたいという方がいましたが、やはり日本のリーグから、欧米に移籍して目覚ましい活躍をしている選手が非常に多いことが理由の1つにあげられます。

彼らはプレーだけでなく非常に紳士的で良い人たちです。日本に対する認知度や期待感がどんどん高まっていきました。

――マイルズさんが好きな日本のチームや選手はいますか?

私は横浜F・マリノスのファンです。海、海賊のイメージだからでしょうか。日本の漫画が大好きで『ONE PIECE』とかの影響があるかもしれませんね。

選手単位でいえば、三笘選手(ブライトン)です。スキルはもちろんですが、彼の人間性も含めてストーリーが好きですね。

――今回、マリノスが所属するJ1だけでなくJ2、J3までが網羅されています。J3まで搭載したゲームはこれまでなかったのではないかと思うのですが、J3まで搭載した理由は何でしょうか?

Jリーグさんとお話をするにあたっても「J3まで含める」というのを常に言い続けてきました。

『Football Manager』プレイヤーの多くは、最初にビッグクラブである程度のゲームプレイを経験した後に、自分が推している地域のクラブでプレーを始めるんです。ちょっと弱かったり、下部のディビジョンのクラブを育てて上にあがっていく、世界に羽ばたく物語を紡いでいくという人が本当に多いんです。

J1からJ3までそれぞれのクラブにやっぱりサポーターさんがついていて、なぜサポートしているかっていうとそのチームに勝って欲しいから、好きだからっていう。熱量がすごいですよね。そういう人たちがこの『Football Manager』で、夢を叶えてあげる場を提供することができたら本当に嬉しいです。

――私が最初にプレーしたのは20年ぐらい前ですが、当時でも10万人ぐらいの選手データがあって滅茶苦茶多く感じたのですが、今では50万人の選手が登録されているそうですね?

はい。今は50万人ほどの選手データがあります。イングランドでいえばカンファレンス・ナショナル(5部)まで網羅していますし、下部リーグを大切にしています。

我々は外部の調査会社を使っておらず、1500人のリサーチャーが各国の選手、それもU-18チームのようなユースのメンバーまで250項目を収集しています。

フィジカルもそうですし、走るスピード、パスの精度といったもの以外にも、選手の性格とか細かいところまで全部ですね。

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今回、Jリーグが追加されるにあたり日本のリサーチャーも増えるでしょうし、来年の『FM25』では女子サッカーリーグ、女子選手を搭載する予定です。その時には2000人を超えていると思います。

(中編に続く!!)

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