失点数はついにJ1ワーストタイ…綻び続ける守りにG大阪指揮官も「本当に改善が必要」

[写真:©︎J.LEAGUE]

公式戦を通じて1勝(1分け4敗)もできなかった9月が終わり、この10月から心機一転を図りたいガンバ大阪だったが、悪い流れを止められなかった。

1日、明治安田生命J1リーグ第29節で敵地の味の素スタジアムに乗り込み、5試合ぶりの勝利を期したが、0-3の敗北。先制を許すまではスペースを見つけながら効率的にボールを運び、チャンスも作ったが、最初の失点からズルズルといき、最終的に完敗の印象が残る。

そんな青黒の指揮官ダニエル・ポヤトスは試合後の会見で総評を訊かれると、「良くなかったと思う」と振り返った。

「前半は良い流れもあったが、最終的にタレントの差が出た。そのタレントというのは判断のところ。決定づける判断の差が出たなと。そこの決定力というところの差で前半に0-2とされてしまった」

「後半はまず同点を狙いながら、試合をひっくり返そうとした。自分自身も常に勝ちを目指すやり方をしているなかで、ダメージを与えようとしたが、個人のところで3点目を取られてしまった」

そう言葉を紡いだスペイン人指揮官が率いるチームはシーズン序盤からだが、守備面が課題であり続る。この日の3失点でJ1ワーストタイの「53」となり、直近の5試合未勝利時に限れば、12失点。そのうちの2試合は3失点、さらに1試合は4失点と守りの決壊が止まらない。

その守りではこの日、最終ラインから中心を張り続けた福岡将太を外す策に出たが、機能せず。指揮官も「本当に改善が必要」と説き、「普段の練習からやっているところではある」としつつ、「自分自身もわかっているし、みんなで改善していかないといけない」と語った。

G大阪は試合前まで勝ち点2差だったFC東京に敗れ、順位を11位から13位に。5試合を残してひと桁順位が遠のき、目標設定がさらに難しくなってしまったが、今季は土台作りの1年という側面もある。少しでも来季に繋がるよう、腐らず、やっていくしかない。

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