サラーの衝撃的な年収が判明。サウジアラビア移籍破談も痛手にはならず?

写真:史上最大のオファーが破断も痛くない?

今夏、サウジ・プロフェッショナルリーグのアル・イテハドが史上最高額となる2億1500万ポンド(約393億960万円)の移籍金を提示しながら、クラブ側が放出を断固拒否し、移籍が実現しなかったリヴァプールのエジプト代表FWモハメド・サラー。彼自身に対しても超高額年俸が提示されていたと思われるが、破談になったからといってその収入に大きな影響はなかったようだ。

イギリス『ザ・ガーディアン』紙は「ハーバード・ビジネススクール」が行った調査報告書について紹介しており、それによると現在、サラーは週に少なくとも100万ポンド(約1億8280万円)の収入を得ているという。

サラーは2022年7月1日、リヴァプールとの契約を2025年6月30日まで延長した。調査報告書によると、この契約の交渉過程でサラーは退団に大きく近づいたという。

交渉は2020年に始まったが、2022年6月の時点では新契約が締結されるかどうか疑わしい状況に。調査報告書の中では、サラーの弁護士兼アドバイザーを務めるラミー・アッバス・イッサ氏による「完全に決裂した」という言葉も紹介されている。

アッバス氏は「自分たちの要求をテーブルに乗せたにもかかわらず、要求したものが何も通らない時は、別れを考えなければならない」と語ったという。

一方、サラーのコメントも紹介されている。

「僕は当初から交渉に前向きだったけど、ラミーから『自分たちが望んでいたものは何も同意されなかった』と言われ、物事の見方が変わった。クラブは残留を望んでいるようだし、僕もそう持っているが、契約を結ぶのは難しい」

最終的に両者は歩み寄りを見せ、新契約を締結することになるのだが、その際にアッバス氏が語ったサラーの年収の見積もりについても報告されている。

「我々が求めている年俸にリヴァプールが同意し、モハメドが過去のシーズンで達成したレベルのパフォーマンスを発揮できれば、我々は今後数年間、権利会社(リヴァプール)との選手契約と肖像権契約による広告収入の合計で年間5400万ユーロ(約85億4020万円)から6200万ユーロ(約98億550万円)の収入を得ることになるだろう」

冒頭で述べた週に100万ポンドを年収に換算すると5200万ポンド(約94億7400万円)になる。アッバス氏が想定した最大値に近い数字であり、実際にサラーはアディダスやアレキサンドリア銀行(エジプト)、ペプシコ、グッチ、マウンテンビュー(不動産会社)などの一流企業との間で年間400万ユーロ(約6億3260万円)から700万ユーロ(約11億710万円)の間での契約を結んでいる。それらの総額とリヴァプールから得ている年俸の総額で計算すると、週に100万ポンド程度という数字になるようだ。

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