北國王将に髙橋さん 小松で将棋大会、140人熱戦

熱戦を繰り広げる参加者=JA小松市会館

 第47回北國王将杯争奪将棋大会(日本将棋連盟石川県支部連合会、北國新聞社主催)は1日、小松市のJA小松市会館で行われ、北陸三県の小学2年生~80代140人が5部門で真剣勝負を繰り広げた。王将杯争奪戦は全国大会で優勝経験のある髙橋英晃さん(金沢市)が制し、北陸アマ棋士頂点の座を射止めた。

 王将杯決勝は髙橋さんと藤原大生さん(同)が対局。本紙夕刊で観戦記を担当する鈴木英春さん(73)は「最後まで接戦だった。髙橋さんは序盤に攻められたが、相手の攻撃をうまく受け止めて自分のペースに持ち込んだ」と講評した。

 髙橋さんは大会創設者の彩釉(さいゆう)磁器人間国宝三代徳田八十吉氏が手掛けた王将杯などを受け取り、「苦しい場面もあったが、何とか勝ち上がれて安心した」と笑顔を見せた。

 熟将戦は清水寛さん(あわら市)、三段位争奪戦は鈴木和空君(金沢市金石町小4年)、初段位争奪戦は桑野展希さん(金沢市)、ジュニア部門は細川祐希君(福井市足羽小4年)がそれぞれ栄冠を手にした。

 テレビ金沢、北陸放送、エフエム石川、ラジオこまつなどが後援した。

 ▽王将杯 (3)水谷辰(能美市)▽熟将戦 (2)西博史(金沢市)(3)泉克史(同)▽三段位争奪戦 (2)井上義久(金沢市)(3)茶谷誠(能美市)竹田宜弘(金沢市)▽初段位争奪戦 (2)山口未来(金沢市長田中3年)(3)前川誠(富山市)辻村太延(津幡町)▽ジュニア部門 (2)楫陽向(金沢市木曳野小6年)(3)江渕太智(小松市蓮代寺小3年)小竹翔汰朗(福井市宝永小4年)

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