慎吾ちゃんと芸術の秋 21美・香取さん個展

大作や金沢作品の撮影を楽しむ来場者=金沢21世紀美術館

  ●会期後半もにぎわい

 金沢21世紀美術館で開かれている俳優・タレントの香取慎吾さんによる北國新聞創刊130年記念の個展「WHO AM I」(北國新聞社、北陸放送主催)は会期後半入りした1日、石川県内外から訪れた大勢のファンでにぎわった。金沢オリジナルの作品「in金沢」などが並ぶ撮影可能エリアでは写真や動画を撮影する姿が見られ、「慎吾ちゃん」の力作を楽しみながら芸術の秋に浸った。

 北陸初開催となる個展は、香取さんが自身の「光」と「闇」を投影した約200点が並ぶ。暗く迷路のような闇エリアでは、香取さんが生み出したキャラクター「くろうさぎ」の絵画や立体作品のほか、床にプロジェクターで動画を投影する演出もあり、鑑賞者が香取さんの知られざる内面に触れた。

 雰囲気が一転する開放的な光エリアでは、明るい色使いの作品が展開。天井まで届く大作や、個展に向けて制作した九谷焼作品など撮影可能な作品の前では鑑賞者がスマホを向けて笑顔を作った。チケットやくろうさぎのぬいぐるみと共に写真に収まる姿も見られた。

 岐阜から訪れた河合みどりさん(62)は「慎吾ちゃんの頭の中がそのまま表現されたような作品。闇の象徴の『くろうさぎ』がかわいくて写真をたくさん撮った」と笑顔で話した。

 会期中は無休で15日まで。午前10時~午後6時、土曜は午後8時まで開館する。入場料は一般2千円、中高生1300円、小学生600円。

  ●2日からポストカード配布

 香取さんの個展では2日から、「芸術の秋!in金沢」キャンペーンと銘打ち、来場者全員に金沢オリジナルデザインのポストカードを配布する。金沢展のキービジュアルに香取さん自身が加筆したデザインとなっており、入場時に1人1枚ずつ配る。数に限りがあるため、なくなり次第終了となる。

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