【凱旋門賞】尾関師「素晴らしいポテンシャルを持った牝馬」スルーセブンシーズは惜しくも4着

1日、パリロンシャン競馬場で行われた、第102回・凱旋門賞(G1・3歳上牡牝・芝2400m)で、1番人気のC.デムーロ騎乗、エースインパクト(牡3・仏・JC.ルジェ)が勝利した。2着にはウエストオーバー(牡4・英・R.ベケット)、3着にはオネスト(牡4・仏・F.シャペ)が入った。勝ちタイムは2:25.50(稍重)。

日本から参戦したスルーセブンシーズ(牝5・美浦・尾関知人)は4着に敗れた。

スルーセブンシーズは鋭く伸びるも…

今年は日本から5歳牝馬のスルーセブンシーズが参戦。昨年のような土砂降りの雨が降ることなく、比較的好天に恵まれ馬場コンディションも例年より良好。良に近い稍重でレースは行われ日本馬の好走に期待が寄せられた。C.ルメール騎手を鞍上に、日本のオッズで3番人気に支持された同馬は5番ゲートからのスタート。

絶好のスタートとは言えなかったものの、五分のスタートを切って後方4番手のインに収まった。向こう正面ではガッチリと押さえて末脚を温存。フォルスストレートで少しづつ外へ持ち出し、直線勝負でスパートを開始すると、馬群を縫うように進出。鋭い差し脚を繰り出したものの、勝ち馬から僅かに遅れをとり4着入線にとどまった。勝利したのはフランスのエースインパクト。6戦6勝、無敗の凱旋門賞馬が誕生した。

4着 スルーセブンシーズ
尾関知人調教師
「イメージとしてはもっといいポジションで競馬できるかなと思っていたのですが、ゲートが遅めで想定より後ろでした。ヨーロッパのスローもあって少し力んだ部分もあったようです。直線ではどこまで前を捕らえてくれるんだろうと思うくらいに良く伸びてくれました。勝ちたいと思って来たので悔しい部分はありますが、本当にスルーセブンシーズを褒めてあげたいなと思います。素晴らしいポテンシャルを持った牝馬です」

【全着順】
1着 エースインパクト(仏)
2着 ウエストオーバー(英)
3着 オネスト(仏)
4着 スルーセブンシーズ(日)
5着 コンティニュアス(愛)
6着 ベイブリッジ(英)
7着 シスファハン(独)
8着 フィードザフレーム(仏)
9着 フクム(英)
10着 シムカミル(仏)
11着 ファンタスティックムーン(独)
12着 プラスデュキャルゼル(仏)
13着 フリーウインド(英)
14着 アヤザーク(仏)
15着 ミスターハリウッド(独)

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