国重要無形民俗文化財の新湊曳山(ひきやま)まつりが1日、富山県射水市新湊地域中心部で行われた。若い衆の威勢の良い「イヤサー」の掛け声に合わせて絢爛(けんらん)豪華な13基が進み、港町を熱気に包んだ。
高さ約8メートルの曳山は八幡町の放生津八幡宮を出発し、車輪をきしませながら巡行した。本町のクロスベイ新湊で13基が勢ぞろいし、まちに活気をもたらした。
昼間は花傘飾りの「花山」、夜は提灯(ちょうちん)を取り付けた「提灯山」が勇壮に練った。内川に架かる湊橋に大勢の見物客が集まり、提灯山が橋を次々に渡ると、歓声が上がった。
祭りは同宮の秋季例大祭の「曳山行事」として行われ、約370年の歴史があると伝わる。2日は同宮で「築山(つきやま)行事」が行われる。