クマの目撃・痕跡相次ぐ 富山市大沢野・大山・八尾地域

 富山市の大沢野、大山地域などで9月30日~1日にかけて、クマの目撃などが相次いだ。住宅地や学校の近くでも痕跡が確認。9月28日には同市下夕林(大沢野)で人身被害が発生しており、市や警察、猟友会が警戒を呼びかけた。

 坂本(大沢野)では1日朝、倉庫そばの柿の木で、クマのものとみられる爪痕やふん、枝を折った跡を住民が見つけた。現場の近くには大沢野中学校や富山高等支援学校がある。小黒(同)の田んぼでもふんが発見された。

 東福沢(大山)では1日午後1時半ごろ、成獣を目撃したと通報があった。同日朝には住宅敷地内の柿の木に爪痕が見つかり、住宅前でふんも確認された。八尾町滅鬼の畑でも9月30日、クマの足跡とふんが見つかった。

 県はツキノワグマ出没警報を出しており、市農地林務課は「引き続き警戒してほしい」としている。

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