診療報酬上げ要請へ 関東甲信越医師会連合会 財源確保など国に求める

大会決議の内容を説明する稲野会長=1日午後、宇都宮市上大曽町

 栃木県を含む1都9県の医師会でつくる関東甲信越医師会連合会(会長・稲野秀孝(いなのひでたか)県医師会長)の2023年度定例大会が1日、宇都宮市内で開かれ、医療現場を取り巻く問題について話し合った。安定的な社会保障費の財源確保を国に求めることなど8項目の大会決議を採択した。

 定例大会は、構成する10都県の医師会が毎年持ち回りで開催している。今回は約200人が参加した。

 大会決議は国民皆保険制度の堅持や、医療機関の経営安定と医療従事者の労働環境改善を見据えた診療報酬の改定など8項目。感染症関係では、地域医療構想や保健医療計画の策定を国に求めた。

 連合会は大会後に記者会見を開き、稲野会長は決議の内容などを説明。診療報酬や介護報酬などについて「人への投資を生み出す大幅なプラス改定を実現すべきだ」と訴えた。

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