大井川鉄道 一部運転再開も残り不通区間の自力復旧困難…全線復旧見通し立たず(静岡県)

2022年の台風15号による被害で、全区間の半分が運休している大井川鉄道。10月1日、そのうちの一部区間で運転を再開しました。

2022年9月の台風15号の影響で、大井川鉄道は沿線で大規模な土砂崩れなどが発生し、一時全ての区間で運休するなど甚大な被害を受けました。

被災から約1年が経過した10月1日・・不通となっていた、大井川本線の家山駅から川根温泉笹間渡駅までの、約3キロの区間で運転を再開しました。

(運転士)

「久々に運転しているので懐かしい。1年ぶりなので、ちょっと楽しみにしてここまで来た」

駅や沿線沿いには多くの地元住民が集まり、横断幕やメッセージボードを掲げて運転再開を祝いました。

(地元住民)

「1年ぶりに列車が通って、音が聞けてすごくうれしい」

金谷駅から千頭駅まで、約40キロをつなぐ大井川鉄道の本線。2022年12月に金谷ー家山間で運転を再開。そして、1日、家山ー川根温泉笹間渡間で運転を再開しましたが、約20キロにわたる半分の区間は未だ運休しています。

大井川鉄道によりますと、残りの不通区間については自力での復旧が困難なため、県などに支援を求めていますが、全線復旧の見通しは立っていないということです。

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