「よいイメージを持っていただければ」飲食パーティーの内定式も…“売り手市場”の学生つなぎ止めようと企業もあの手この手

2024年春に社会人となる新入社員の内定式が静岡県内各地で行われました。“売り手市場”の学生たちをつなぎとめようと企業側も工夫を凝らしています。

【写真を見る】「よいイメージを持っていただければ」飲食パーティーの内定式も…“売り手市場”の学生つなぎ止めようと企業もあの手この手

<鈴与 鈴木健一郎社長>
「このような激動の時代において自己改革を遂行するにあたり、ブレない軸をもって変化に対応していく、それが必要だと考えている」

静岡市に本社を置く物流会社の「鈴与」の内定式には、スーツに身を包んだ2024年春に入社予定の39人の内定者が参加しました。内定者を代表して加藤千尋さんが、「これまでの歴史や伝統を継承し、自己改革を続け成長していきます」と抱負を述べました。

新卒の採用をめぐっては、ここ数年、企業間での奪い合いが続く売り手市場となっています。せっかく捕まえた金の卵を離すまいという取り組みも行われています。

静岡銀行の内定式は、結婚披露宴のような会場に222人の内定者が集まり、飲食付きのパーティースタイルで行われました。内定通知書は、頭取から直接1人1人に声を掛けながら渡されました。

<内定者>
「(パーティースタイルの内定式は)すごく入りこみやすいというか、親しみを持って式に臨めたと思う」
「入社後にどんな人たちと一緒に仕事するのかという不安もあったので、よい人たちばかりで安心した」

<静岡銀行 八木稔頭取>
「こういう形式で内定式や入社式を開くというのも、ひとつの我々の社風だと思うので、よいイメージを持っていただければ幸いだなと思っている」

ただ、正式な入社までは半年ほどあるので、人事担当者はその日を迎えるまで新卒をつなぎとめるため、力を尽くすことになりそうです。

© 静岡放送株式会社