もみじ姫像盗まれる 300キロ超、ブロンズ製 高岡・雨晴の公園

盗まれた「もみじ姫の像」(竹中銅器ホームページから)

 高岡市伏木国分の雨晴もみじ姫公園に設置されている「もみじ姫の像」が盗まれ、市は2日、高岡署に被害届を出した。

 市によると、ブロンズ製の像は高さ2メートル以上、重さ300キロ以上あったとみられ、残された台座にはボルトを引き抜いたような形跡があった。9月29日に匿名の電話があり、市職員が確認した。

 公園の除草を担う業者が像を確認した25日から28日までの間に盗まれた可能性があるという。周辺の樹木が折れた跡も見つかり、市担当者は「あれだけの像を人力で運ぶことは考えられず、重機を使った可能性がある。怒りを通り越し、残念だ」と話した。

 像は雨晴に伝わる「もみじ姫」の伝説をイメージしており、2002年の公園開設に合わせて設置された。地元の竹中製作所(現・竹中銅器)の好意で製作、寄付された。

 銅の取引価格が高騰する中、銅板などの窃盗事件が全国で相次いでいる。

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