県内企業で内定式 グループワークや懇親会で交流も

内定通知書を受け取る栃銀の内定者=2日午前、宇都宮市内

 県内企業で2日、2024年春に入社予定の大学生らを対象にした内定式が行われた。新入社員同士の交流を促進しようと、交流の場も設けられた。

 足利銀行はJR宇都宮駅東口の交流拠点施設ライトキューブ宇都宮で内定式を実施し、110人の内定者が出席した。大塚正義(おおつかまさよし)取締役常務執行役員は「残りの学生生活を楽しみつつ、自分の魅力を見つけ、磨いてほしい」と激励した。

 早稲田大4年岩崎未歩(いわさきみほ)さん(21)=宇都宮市出身=は「人と接する場面が多いので、支えとなれるようなかけがえのないパートナーになりたい」と意気込みを語った。

 内定者同士の交流を深めるため、式後、グループワークを初めて実施した。

 栃木銀行は宇都宮市内のホテルで実施し、内定者69人が集まった。内定通知書を手渡した仲田裕之(なかだひろゆき)常務取締役は「皆さんの柔軟な発想や新鮮なものの見方が業界に刺激を与え、地域社会にも良い影響を及ぼすと信じている」と期待を寄せた。

 同志社大4年、棚井福人(たないふくと)さん(22)=さくら市出身=は「お客さまのニーズや地域の発展の役に立ちたい」と意気込んだ。

 同行は内定者同士の関係構築などを目的に、立食形式の懇親会を開催した。

 情報サービスのTKC(宇都宮市鶴田町)は東京都内で実施し、82人が参加した。宇都宮市の本社からオンラインで参加した飯塚真規(いいづかまさのり)社長は「中小企業を取り巻く経営環境は一層厳しさを増している。一緒に会計の力で中小企業を支援していきたい」と鼓舞した。同社は先輩社員も含め、交流を図った。

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