蟹田スキー場の廃止検討 青森・外ケ浜町 10月末まで意見募集

 青森県外ケ浜町は施設の老朽化や利用者減少により、外ケ浜町蟹田スキー場の本年度末での廃止を検討していることを明らかにした。2日から31日まで、町民らにパブリックコメント(意見公募)を実施する。

 同スキー場は1981年にオープン。幅90メートル、全長200メートルのゲレンデにロープトウ1基とナイター施設、ヒュッテを備える。照明機器の故障によりナイター営業は2020年度から中止となっていた。

 町教育委員会社会教育課によると、年間の利用者数は18年までは千人を超えていたが、19年の雪不足以降はコロナの影響もあり減少。平日のナイターがなくなってからは土日祝日のみの営業となり、昨季は営業日数16日で、有料のロープトウ利用者は225人だった。また、修繕費など年間の運営費が200万円前後かかる上、管理運営に当たる「外ケ浜スキークラブ」の会員減少と高齢化も響いた。

 町は24年3月でスキー場を廃止する方針だが、パブリックコメントを参考にして、12月町議会への関連議案の提出を決める。参考資料は町ホームページから閲覧できる。意見の提出は同課に直接持参するか郵送のほか、ファクス(0174-31-1234)、電子メール(shakai-kyouiku@town.sotogahama.lg.jp)へ。

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