ポスター、選挙カーなしで初当選 39歳高橋氏、ブログとXで853票 青森・むつ市議選

むつ市議選で初当選した高橋氏。選挙期間中、家事をこなしながらブログとXで発信を続けた=2日、むつ市

 1日投開票のむつ市議選で初当選した無所属新人の高橋征志氏(39)は、ポスターを張らず、選挙カーも使わずに、主にブログとX(旧ツイッター)だけで主張を毎日発信する独自の選挙活動で、当選した22人中14番目の853票を獲得した。高橋氏は2日の取材に、「まとまったお金を用意することが難しい若者でも、選挙に出られるというロールモデルを示すことができた」と語った。

 市職員などを経て、現在は「専業シュフ」の高橋氏。「自ら行動して変えていく必要があるけど、一市民として動くには限界がある」と考え、立候補を決意した。PTAからの退会支援など、教育と議会に関する四つの公約を掲げた。

 ブログとXは市議選前から開設していたが、選挙期間中にブログは新たに約2千人がアクセスし、Xのフォロワーは100人ほど増えた。「選挙に関心がない若者に訴求したかった。『疑問に感じていても言えなかったことを、この人なら言ってくれるかも』という市民の期待があったのではないか」と、責任の重さを実感しているという。

 市議会の会派には属さない考え。「型にはまらない議員として市民の思いに応えていきたい」と決意を新たにした。

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