青森県おいらせ町出身の俳優・奥平光音(みおと)さんが、劇団四季のファミリーミュージカル「エルコスの祈り」で主演を務め全国を巡っている。奥平さんは今回が初めての主演。東奥日報の取材に対し「母の愛をきれいに描いた作品。愛の種類を知る機会になれば」と語った。
同作品は、夢や個性を奪われたユートピア学園が舞台。奥平さん演じるロボット「エルコス」には“心”があり、心を閉ざす生徒たちに優しく語りかけることで子どもたちは笑顔と夢を取り戻していく。
奥平さんは東京芸術大学で声楽を専攻。2020年に研究生として劇団四季に入所し、舞台の経験を積んできた。「エルコスの祈り」は今年9月から全国公演がスタート。奥平さんは「(主演は)何回演じても緊張する」とはにかみつつ「観客の反応がエネルギーになっている」と話した。
8日には隣県の岩手県二戸市での公演を控える。奥平さんは「すてきな作品を地元(の近く)に届けられることがうれしい。青森の皆さんにも楽しんでいただきたい」と笑顔を見せた。
全国公演の詳細は劇団四季公式ホームページから。