ボアテングのバイエルン復帰交渉が進行中、トゥヘル監督も歓迎「彼は十分な価値を持った選手」

[写真:Getty Images]

バイエルンのトーマス・トゥヘル監督は、現在フリーの元ドイツ代表DFジェローム・ボアテングについて、加入に歓迎の意思を示した。ドイツ『スカイ・スポーツ』が伝えている。

ボアテングはかつて2011年7月から10シーズンにわたってバイエルンでプレーし、ブンデスリーガやチャンピオンズリーグ(CL)などのタイトル獲得に尽力。その後、2021年夏にリヨンへ移籍したが、十分な出場機会は確保できず昨シーズン限りで退団となった。

そんなボアテングは現在バイエルンのトレーニングに合流しており、センターバックの層に不安を抱えるクラブはこのまま短期間の契約を計画している模様。すでに選手と交渉を進めており、ボアテングも古巣復帰に乗り気だという。

経験豊富なベテランの復帰についてはトゥヘル監督も歓迎の意向を示しており、加入が正式に決まれば大きな戦力になることを期待している。

「みんなは彼のポジションがどこであるかを知っており、我々のセンターバックが特にカップ戦で不足しているのを見たと思う。ジェロームはミュンヘンにいて、コンディションを整えていた。今、我々は彼にチームと練習するチャンスを与えており、それから決断を下すつもりだ」

「彼が夏にどこからのオファーも受け入れなかったのは、適切なオファーがなかったからだ。彼はドイツの絶対的なトップクラブで、長年にわたってトップパフォーマンスを発揮してきた。十分な価値を持った選手であり、(加入への)扉は常に開かれている。彼がフィットさえしていれば我々が前向きに検討するのは当然だろう」

また、トゥヘル監督はボアテングに対して現在2件の傷害事件の訴訟が進められており、一度は有罪判決が下されるも手続きミスによって判決が覆されたことに言及。ファンからは懸念の声もあるが、クラブとして有罪でない以上は問題ないとの見方を示した。

「手続きが中断された場合には、推定無罪が適用される。それが事実である以上、クラブは自分たちに相応しいと判断した選手を練習させる権利があるだろう。そして、我々はそうする必要がある」

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