藤箕継承へ世代交代を 氷見、27日から体験会 認定者4人指導

藤箕づくり体験会について話す保存会役員と技術認定者=氷見市役所

  ●計6回、初の本格実施

 氷見市の論田(ろんでん)・熊無(くまなし)地区に伝わる国重要無形民俗文化財の藤箕(ふじみ)製作技術の一般向け体験会が27日から計6回、熊無の藤箕製作伝承の館で開かれる。技術保存会が養成した技術習得認定者4人が初めて本格的に指導役を務める。継承に向けて世代交代を図り、新たな人材発掘につなげる。

 藤箕づくりは技術者の減少が深刻で、技術保存会の養成講座を受講した40~50代の男女計4人が昨年と今年、習得認定者となった。保存会の坂口忠範会長(77)は技術の伝承活動の中心メンバーに期待する。

 認定者は市外での普及活動に意欲的で、昨年第1号となった柄澤美香さんは「県内で知らない人がいるので作ってみたい人を増やしたい」と話した。

 体験会は27、28日、11月4、5日、12月3、17日の午前9時から3時間程度を予定。約30センチ四方の花瓶敷きを作る。無料で定員は各回5人で先着順。申し込みは希望日、郵便番号、住所、氏名、携帯番号を記入し、rondenkumanashi@gmail.com、またはX(旧ツイッター)で「氷見藤箕体験会」にメールすればよい。

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