欧米客がお座敷遊び体験 ひがし「懐華樓」4年ぶり再開

4年ぶりに再開された外国人向けのお座敷体験=東山1丁目

 ひがし茶屋街の「懐華樓(かいかろう)」で2日夜、外国人観光客を対象にしたお座敷遊び体験(北國新聞社後援)が4年ぶりに再開された。初日は欧米客を中心とした約50人で満員となり、お座敷太鼓を体験するなど華やかな花街文化に触れた。

 体験は2014年から実施し、全編英語で茶屋文化に触れられる機会として好評を得ていたが、コロナ禍で19年秋以降は中止していた。女将の馬場華幸さんが茶屋の仕組みや芸妓(げいこ)のかつら、着物について英語で紹介し、ひがし茶屋街の芸妓が三味線や踊りを披露した。参加者はお座敷太鼓やお座敷遊びを体験し「ワンダフル」の声が上がった。

 11月16日までに14回を予定し、貸し切りの予約も入る。来年は金沢港に停泊するクルーズ船での体験も予定する。馬場さんは「本物の茶屋建築で花街文化に触れられる体験は人気が高い。旅の一番の思い出になるよう頑張りたい」と話した。

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