長崎くんちの玩具 「鯨の潮吹き」など3点を市に寄贈 諏訪町の一ノ瀬さん

鈴木市長にこだわりを説明する一ノ瀬さん=長崎市役所

 諏訪神社(長崎市上西山町)の秋の大祭「長崎くんち」の玩具を手がける同市諏訪町の一ノ瀬幸子さん(78)が2日、市役所を訪れ、万屋町の「鯨の潮吹き」など3点を寄贈した。
 他に寄贈したのは、上町と樺島町の「コッコデショ」各1点。一ノ瀬さんによると、今回贈った鯨は約3年前、コッコデショは今年6月ごろから作り始めた。鯨は横28センチ、奥行き33センチ、高さ13センチ、コッコデショは横38センチ、奥行き15センチ、高さ23センチ。
 贈呈式では、一ノ瀬さんが「(仕事を手伝っている)総菜屋のかたわら、時間を見つけて作ってきた」と話し、鈴木史朗市長に玩具の作り方やこだわりを紹介。鯨は割った竹を組んで作っており「作り方は本物と一緒。目の位置がこだわりで何度もやり直した」と説明した。
 鈴木市長は「本当に立派。ぜひ後継者を育ててほしい」と話した。飾る場所は未定。

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