シャインマスカット糖度十分、技術の向上も 酒田・JA庄内みどり品評会

シャインマスカットの出来栄えを審査した品評会=酒田市のミライニ

 JA庄内みどり(酒田市)のぶどう出荷組合(飯塚将人組合長)によるシャインマスカット品評会が3日、同市のミライニで開かれた。水稲が主体の庄内地域では内陸に比べ生産はまだ少ないが、11人が出品し、粒の大きさや房の形状、食味などを競った。

 同JAによると、同組合には同市と遊佐町の生産者108人が所属する。新潟県の園芸試験場の手法を取り入れ、春以降は使わないコメの育苗ハウスにシャインマスカットの木を植えておき、育苗期以外はブドウの生産で活用している。本格出荷は4年目で、今季は40人ほどが出荷する見通し。県内外に流通し、シンガポールにも輸出した実績がある。今後はタイでの販売も予定しているという。

 飯塚組合長は「今年は猛暑だったがブドウに大きな被害はなく、糖度も十分だと思う。技術レベルも向上している」と話した。県や市、JA全農山形、市場関係者ら7人が、食味のほか果皮の色など7項目を審査した。糖度は平均で18度以上だった。結果は次の通り。(かっこ内は管轄支店) 最優秀賞 高橋博(新堀)▽優秀賞 飯塚将人(本楯)阿部一義(東平田)▽優賞 斎藤裕治(広野)藤井信治(酒田)阿部浩(遊佐)

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