さくら市議会、高瀬議員の辞職勧告決議 視察バスに外部女性乗車問題

高瀬一徳氏

 さくら市議会の高瀬一徳(たかせかずのり)前副議長(55)が7月に視察先の送迎バスに外部女性を乗車させた問題で、市議会は3日、高瀬氏の辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。

 決議案は小堀勇人(こぼりはやと)市議が「高瀬市議が社会的、道義的責任を真摯(しんし)に受け止め、公人としての責任を痛感し、直ちに市議を辞職することを求める」として提出した。

 採決時、高瀬氏は退席した。議長を除く16人のうち、9人が賛成し可決された。

 高瀬氏は決議後、下野新聞社の取材に対し「重く受け止めている。反省しながら議員としての活動は続けていきたい」と話した。

 辞職勧告決議のほか、市議会の信頼回復への決議案も議員提出され、賛成多数で可決された。

 高瀬氏は7月の盛岡市視察の際、同市が用意した送迎バスに、外部の女性を観光案内の目的で乗車させていた。8月に副議長を辞職した。

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