エアバッグ生地、薪バッグに変身 ワイルドワンと廃車王がコラボ

廃車のエアバッグとシートベルトを再利用した「薪バッグ」

 カンセキ(宇都宮市西川田本町3丁目、大田垣一郎(おおたがきいちろう)社長)が運営するアウトドア用品専門店「WILD-1(ワイルドワン)」は3日までに、自動車リサイクル業のNGP(東京都港区、佐藤幸雄(さとうゆきお)社長)の廃車買い取りサービス「廃車王」とコラボレーションし、廃車のエアバッグやシートベルトを再利用したまきを持ち運べる「薪(まき)バッグ」を商品化した。

 カンセキによると、廃車となった車は資源として再利用されるが、エアバッグは事故車を除けば、ほぼ未使用のまま処分されている。環境負荷軽減のため、エアバッグやシートベルトの生地の再利用を、NGPがワイルドワンに提案。生地の耐久性の高さを生かし、薪バッグを開発した。ワイルドワンのプライベートブランド「tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)」の商品として発売した。

 薪バッグは、運転席のエアバッグを使用する。直径約60センチの丸形で、持ち手にはシートベルトが使われている。エアバッグと同じホワイト、ピンク、ブルーの3色展開で、価格は1980円。全て一点物という。

 ワイルドワンの全店舗とオンラインストアで販売している。ワイルドワン事業部商品開発部の根本学(ねもとまなぶ)部長は「1枚でも焼却処分が減らせるよう、極力コストをかけずに作り、気軽に買える価格にした」と話している。

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