三春屋(青森・八戸市)にテーマパーク出店計画 2024年4月オープン予定、東京の会社運営

三春屋の建物に張り出されたインドア型テーマパークの出店などを告知する掲示物=3日午後、八戸市十三日町

 昨年4月に閉店した青森県八戸市十三日町の老舗百貨店・三春屋の建物1階に、インドア型テーマパークの出店が計画されていることが3日、分かった。東京の会社「AEM(アエマ)」が運営し、来年4月26日にオープン予定としている。飲食店を中心に物販・サービスなどの店舗を集めた業態で、今月中旬に出店者募集説明会を開催するという。

 三春屋を運営していた「やまき三春屋」(八戸市)はこの「アエマ三春屋店」を新たなテナントとし、賃料を得る考えとみられる。

 三春屋に張り出された掲示物では、アエマ三春屋店について「100以上の店舗とフォトスポットやイベントステージをちりばめた楽しい新空間」「約5千平方メートルの東北最大級インドア型テーマパーク」とうたっている。目標来場者数は年間100万人という。

 出店者募集に関しては「街を、八戸をさらに盛り上げたい方」「独立心がありスタートアップしたい方」「店舗展開を拡大したい方」などとしている。

 三春屋は永禄年間創業といわれる呉服店をルーツに持ち、1953年法人化。70年に丸美屋デパートを買収し百貨店営業を開始した。

 その後経営不振から大手スーパーの傘下に入るなどし、2019年からは複合商業施設コンサルタント「やまき」(東京)が設立したやまき三春屋が運営。経営再建を目指したが、百貨店事業縮小や従業員の大量解雇、テナント誘致の難航による改装計画の頓挫などを経て昨年4月に閉店した。

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