青森県内、9月の暑さも記録的 23地点で平均気温歴代1、2位

 9月の青森県内は、記録的な猛暑だった8月に続き気温が平年より高かった一方、上旬から中旬にかけて曇りや雨の日が多く、短時間に激しい雨が降った地域も多かった。月の平均気温では23観測地点のうち大間町(22.5度)と青森市酸ケ湯(17.5度)、平川市碇ケ関(21.2度)、十和田市休屋(20.0度)が観測史上最高。青森市(23.1度)など他の19地点も、猛暑と残暑に見舞われた2012年に次ぐ歴代2位の高さだった。

 青森地方気象台が3日発表した9月の天候まとめなどによると、9月は高気圧の影響で、上旬から中旬にかけて暖かい空気が流れ込みやすい状態となった。多くの地点で最高気温30度以上の真夏日となる日があり、1日に33.6度を観測した東通村小田野沢と外ケ浜町蟹田、12日に34.9度を記録した三沢市は月の最高気温記録を更新した。

 猛暑を反映し、今年は最高気温25度以上の夏日以上、真夏日以上、同35度以上の猛暑日の3指標の通年日数も各地で記録を更新。3日現在、県内4地点の特別地域気象観測所のうち青森市、八戸市、むつ市で3指標とも統計開始以来最多。深浦町は真夏日以上と猛暑日の2指標で歴代1位となった。このほか、8月に青森県の観測史上最高気温を記録した弘前市は真夏日以上の日が昨年比2倍以上となった。

 一方、9月の県内は発達した雨雲がたびたび通過、局地的に激しい雨となる地域があり、日最大10分間降水量では新郷村戸来(23.5ミリ)など10地点、同1時間降水量では大間(51.5ミリ)など7地点が月の記録を更新した。

 仙台管区気象台発表の1カ月予報によると、10月の東北地方も気温は高くなる見込み。気圧の谷や一時的な寒気の影響を受け、降水量は太平洋側でほぼ平年並み、日本海側で平年並みか多くなると予想している。

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