レアな車両にわくわく JR北海道、奥津軽保守基地(青森・今別町)を初公開

レールカートの乗車体験を楽しむ参加者

 北海道新幹線の線路や電気設備の点検を行う奥津軽保守基地(青森県今別町)の見学会が、このほど行われた。家族連れや鉄道ファンら約30人が普段は目にすることのできない車両を間近で見たり、作業用の台車に乗ったりし、安全運行を支える施設の大切さを肌で感じた。

 見学会は観光客や地域住民をもてなすイベントとして、今別町が主催。JR北海道によると、奥津軽保守基地の一般公開は初めてという。

 参加者は高所の電気設備の点検を行う「マルチメンテナンスワゴン」や線路上の落とし物などを検知する「確認車」を見学。JR北海道の社員の説明を熱心に聞いて、各車両の役割を学んだ。

 作業員の移動に使用される台車「レールカート」の乗車も体験。子どもたちが精いっぱいの力で、線路を切り替える「分岐器」を動かす姿も見られた。

 弘前市から家族で訪れた田村輝君(6)は「いろんな車をたくさん見て、カートにも乗って面白かった」と話した。

© 株式会社東奥日報社