京都の高校生「葛根湯」づくりに挑戦 慣れない香りに苦戦、複数の生薬混ぜ完成

生薬の香りをかぐ生徒たち(京都府綾部市川糸町・綾部高校東分校)

 京都府立綾部高校東分校定時制(綾部市川糸町)の生徒16人が、このほど風邪の症状などに効く漢方薬「葛根湯」づくりに挑んだ。慣れない香りに苦戦しながら複数の生薬を混ぜて煎じた。

 総合的な学習の時間の一環。講師を務めた医薬品製造クラシエの社員4人の指導に従って、生徒たちは甘草や葛根など7種の生薬の重さを量り、ポットで沸騰させた。独特の香りが教室に広がると、「普段の薬より効きそう」と笑い合っていた。西洋薬と漢方薬の使い分けや漢方薬の作用に関する説明もあった。

 3年の生徒(18)は「普段飲む粒状の葛根湯と違い、生薬そのものの香りが強くて驚いた。普段できない貴重な体験で楽しめた」と話していた。

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