今春誕生、タンチョウヅルの名前募集 雄と雌のきょうだい 宇都宮市八幡山公園が9日まで

5月に生まれたタンチョウのきょうだい

 宇都宮市八幡山公園は、動物舎で今年春に生まれた特別天然記念物タンチョウヅルの幼鳥2羽の名前を、9日まで募集している。雄と雌のきょうだいで、酷暑の夏を乗り越えて元気に育っている。

 幼鳥は友好都市の中国・チチハル市から1986年に贈られたタンチョウヅル、ユウとマイの孫で、父は3年前に大阪・天王寺動物園から来たヒサキチ、母はユウとマイの子のメイ。

 メイは一昨年に卵1個を産んだが、ふ化せず、昨年は2羽のひながかえったが育たなかった。幼鳥2羽は5月にふ化し、4カ月が過ぎて体長が10センチ弱から160センチ弱まで成長した。夏に体調を崩したものの、ドジョウを食べて精を付けて順調に育っている。

 担当飼育員の篠原朋樹(しのはらともき)さん(26)によると、雄は積極的な性格だが雌は内気。「親しみやすい名前を付けてほしい」と話している。名前は同公園内(宇都宮タワーなど)や郵送で受け付けている。候補を三つに絞った上で再び14~26日に投票を受け付ける。命名式は11月5日の八幡山公園まつりで行う予定。

 (問)同公園028.624.0642。

5月に生まれたタンチョウのきょうだい

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