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読売ジャイアンツの監督を通算17年にわたって務めてきた原辰徳氏が、今季限りで退任することが決まったと伝えられた。
日本プロ野球では南海ホークスを23年にわたって率いた鶴岡一人氏が最長記録となっているが、世界のサッカーではもっと長く同じチームを率いた指揮官が存在する。
今回はそんな「最も長く同じクラブを連続して率いたサッカー監督」を特集する。
なおこのランキングは1946年以前に就任した監督は除いており、記録としてはフレッド・エヴァリス(WBA)の45年と9ヶ月30日がサッカーの歴史上最長記録だ。
10位:アーセン・ヴェンゲル
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率いたクラブ:アーセナル
率いた期間:1996~2018
記録:21年と7ヶ月12日
名古屋グランパスエイトを率いた後にイングランド・プレミアリーグへ渡り、アーセナルのサッカーを改革したヴェンゲル監督。21年7ヶ月という世界10位の記録を持っている。
9位:ジョー・スミス
率いたクラブ:ブラックプール
率いた期間:1935~1958
記録:22年と8ヶ月11日
プロサッカー選手として243ゴールを決め、そして監督になってから22年にわたってブラックプールを率いた名将。1953年のFAカップではクラブの歴史上唯一の同大会優勝を成し遂げている。
8位:ジミー・シード
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率いたクラブ:チャールトン・アスレティック
率いた期間:1933~1956
記録:23年と4ヶ月15日
トッテナムやシェフィールド・ウェンズデイで活躍した選手であったが、監督としてはチャールトン・アスレティックで23年もの長い時間指揮していた名将。3部から1部へと引き上げ、戦前までの間に多くの成功を収めている。
7位:マット・バズビー
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率いたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
率いた期間:1945~1969
記録:23年と8ヶ月3日
サッカーの歴史を彩る名将の一人。第二次世界大戦中は陸軍の訓練隊でコーチを務め、それから1945年にユナイテッドへ。ダンカン・エドワーズら「バズビー・ベイブス」を率いて多くのタイトルを獲得。1958年にはミュンヘンの悲劇によって7名の選手が死去、2名が選手キャリアを絶たれるものの、生存者を中心に立て直しを図り、1968年にはチャンピオンズカップを制覇した。
6位:ミッキー・エヴァンズ
率いたクラブ:カエソース
率いた期間:1983~2007
記録:23年と10ヶ月
レクサムで選手として活躍し、1983年にウェールズリーグのカエソースに選手兼監督として加入。それから24年にわたって指揮をとり、クラブをリーグカップ3回の優勝に導いた。2007年に一度退任してレクサムのスカウトをしながら石油会社で働いていたが、2年後に復帰している。
5位:ダリオ・グラディ
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率いたクラブ:クルー・アレクサンドラ
率いた期間:1983~2007
記録:24年と22日
イタリア人の父とイギリス人の母を持ち、4歳でミラノからロンドンに移住したダリオ・グラディ。選手としてはアマチュアのみのキャリアであったが、若くしてコーチに転身。29歳でチェルシーのアシスタントを務めるなど手腕を発揮し、1983年から24年にわたってクルー・アレクサンドラを指揮した。また2008年、2009~2011にも監督として同クラブに短期間復帰している。
4位:ミシェル・ル・ミリネール
率いたクラブ:ラヴァル
率いた期間:1968~1992
記録:24年と3ヶ月26日
フランスのスタッド・ラヴァルを24年にわたって率いた指揮官。元々はアマチュア選手をやりながら教師や銀行員をしていたという左ウイングだったが、1960年に指導者としてのキャリアをスタート。アマチュアリーグで戦っていたクラブを史上初のトップカテゴリーまで引き上げ、しかも1983年には5位でUEFAカップの出場権を獲得した。
3位:アレックス・ファーガソン
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率いたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
率いた期間:1986~2013
記録:26年と6ヶ月13日
現代で最も長期間監督を務めた人物の代名詞であるアレックス・ファーガソン。マンチェスター・ユナイテッドで1986年から指揮をとり、数年間は低迷したものの下部組織からの発掘でチーム力を強化し、ベッカムやギグス、ネヴィル兄弟ら「ファギー・ベイブス」とともに黄金期を築き上げた。
2位:ロニー・マクフォール
率いたクラブ:ポータダウン
率いた期間:1986~2016
記録:29年と3ヶ月4日
北アイルランドのポータダウンで選手としても監督としてもレジェンドとなっているロニー・マクフォール。1986年に就任し、1990年に初のリーグ優勝、翌年に初のカップ戦優勝を果たし、29年間で23のトロフィーを獲得した。北アイルランド最優秀監督賞にも5回輝いている。
1位:ギー・ルー
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率いたクラブ:オセール
率いた期間:1964~2000
記録:36年と5ヶ月29日
現代のサッカーにおいて最も長い時間同じクラブを率いたのはギー・ルーだ。育成の名門として知られるオセールで1961年から選手兼監督を務めたが、兵役のために一時辞任。1964年に復帰し、それから36年にわたって指揮官を務めた。また2000年に体調不良で引退したが、回復後の2002年から再び指揮を執っている。