選手は負けたとき「本当に悔しさを持って反省し次の日に臨んでいかないと」 中日ドラゴンズ立浪和義監督がシーズン振り返って【会見全発言】

プロ野球、中日ドラゴンズの立浪和義監督。

チームは10月3日にシーズン最終戦を終え、立浪監督は4日、大島宇一郎オーナーにシーズンの戦いを報告しました。

総得点は12球団最下位と課題の得点力不足は改善されず、スワローズが4日の最終戦で勝てば、ドラゴンズは球団史上初の「2年連続最下位」の可能性も。

立浪監督はオーナー報告後、記者団の質問に答えました。

Qオーナーにどのような報告を?
シーズンが終わった報告。そして成績がことしもこのような成績になりましたので、当然すいませんということから始まりまして、あとはことし振り返って、主にことしの反省点、そういった話はしました。

Q反省点は?
やはりことしはもうね、もちろん得点が取れなかった点であったり、あとはディフェンスの面ですよね。走塁も含めてですけど、そういった反省点が多かったという話です。

Qそれに対してオーナーはどういう話を?
もちろん若い選手がやっているので、これからとにかくレベルアップをするために、監督としても選手をうまく機能できるように、そういう配慮をしながらですね、いま本当に指導方針であったり、そういったことも含めて、何とかいい方向にいくようにという話ですかね。

Qきのう(3日)ファンへのあいさつで「不満とかを受け止める」ということだったが、批判やどういう点を不満だと思われてると?
まずは成績自体がファンの方にとっては当然一番の不満であり、もちろん批判にもつながっているとは思うんですけども。あとやっぱりね、これだけ負けますと、メディア、マスコミの方も面白おかしくも当然報道もされたと思いますし、あることないこともね、いろいろと言われた面はあると思うんですけども。ただ自分の中で信念を持って、当然いま変えないとこのチームは変わらないということの決断で、自分がやってきたことですから。ただやっぱりこの世界は結果が出ないと、こういうふうになってしまうと。自分も2年間やらせてもらって、いかに選手をもっとやる気にさせる方法はなかったのかなという、そこが一番の反省点かなと思ってます。

Qそういう意味では何年か前とやり方が変わっていると思うが?
もちろんね、我々が厳しい時代から、プロ野球の世界に入ってやってきたときとはもう、もちろん監督に就任したときからそれはわかってましたし。ただね、若い選手が成長するためには練習をする厳しさであったり、そういったことは必要なことはあると思うので、もちろん自分も日々考えながらやってはきたんですけども、結果として出ないとやっぱりいろんなこと言われますし。ただやっぱり信念はしっかり持って、これから先もやっていかないといけないなというふうに思ってます。

Qここは貫きたい、変えたいというところは?
やはりずっとここ10年、ほぼBクラスということが続いてますし、きのう選手にも最後、全員集まったので、そういう話をさせてもらったんですけども。我々も変わるけど、選手ももっと意識を高め変えていこうと。やはり選手を見ていて、やっぱり負けたときに、本当に悔しさを持って反省して、やっぱり次の日に臨んでいかないと、強いチームにはなっていかないと思いますし、もちろんこっちもやりやすい環境は作る努力をするというところで、もちろんコミュニケーションも大事になってくると思いますし、そればっかりでもいけないと思いますし、その辺のさじ加減をですね、自分ももう1つしっかりと考えてこの秋からつなげていきたいなと思ってます。

Q秋キャンプはどういうことをしたい?
もちろん秋の練習というのは、個人の技術をさらに伸ばすということもあるんですけども、ことしの反省から踏まえて、やはりある程度実践練習というのも春からではなくて、試合を想定したケースバッティングであったり、走塁練習であったり、そういったことも取り入れていきたいなと思ってます。

Qまだまだ守備、走塁も足りないところがある?
はい、皆さんもそう感じたと思いますけども。あと守備というのは、もちろん練習すればするほどうまくなると思いますし、もちろん試合の中でのそのいいプレーが自信につながっていくこともあると思うんですけども。

Qきょうから1週間休み。珍しいかと思うが?
フェニックスに行くメンバーがほとんどですから、残るメンバー少ないんですけども1回体も心もリフレッシュして、そういう期間も必要だと思いますので、そういうのを踏まえて約1週間ですか休んで。そっからが長いですから。しっかりとやっていきたいなと思ってます。

Q選手が1週間をどう使うかということも課題?
やはりずっと長いシーズン戦ってきた中で、一度期間を空けるっていうことも、すごく大事だと思ってますし。そこでもう1回、いろんなことを振り返ってもらいながら、1週間経ったら、さあもう1回頑張ろうという気持ちになってもらうための1週間だと思ってます。

Qこの秋は若手にとっては非常に大事?
はい。一番成長する期間だと思ってますので、練習方法もいろいろ考えながら、しっかりとやっていきたいなと思ってます。

Q監督が一番伸びてほしい選手、名前挙げるなら?
ことしそこそこ1軍で規定に達したね、石川昂弥であったり細川であったり、岡林であったり。まだまだ伸びしろがある選手だと思ってますので、本人たちももちろんその意欲で練習に来てくれるんじゃないかなと思ってます。

Qスタッフが一部入れ替えとかそういうことは?
近々発表はしますけども、多少の入れ替えはあります。

Q名前が挙がってるような人なども考えている?
はい。

Q活性化していきたいということ?
そうですね。もちろんコーチが悪いとかそういうことではなくてですね、もう1回リセットするという意味も含めて、そういう形で変えていきたいなと思ってます。

Q来シーズンにかける監督の思いは?
やはりこれだけことしね、成績も悪かったので、もちろん段階はあると思うんですけれども、やっぱりもう少しこれだけお客さんの方にたくさん来ていただいて、興奮するようなゲームを見せられるように。やはりバンテリンで、特にきのう最終戦もそうでしたけども、もう本当にずっと点が取れないゲームが本当に多かったので。もちろん急激に変わることは、難しいかもしれないんですけども、何か違ったドラゴンズをお見せできるように。それは投手を含めたディフェンスもそうですけども、しっかりとした野球ができるように、そこを目指したいなと思ってます。

Qそれでも観客動員が増えていく。ファンの思いをどのように受け止めている?
それは我々じゃなくて、やっぱり選手がもっと感じてほしいですよね。これだけ期待されているということを、やっぱりプロ野球選手である以上、やっぱりファンの皆さんに喜んでもらえるっていうのが、それが使命だと思いますので、そのためにしっかりこの秋から頑張ってもらいたいなと思ってます。

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