2024年向け暫定ドライバー・カテゴライゼーション発表。日本人含む30名以上がシルバーからゴールドへ格上げ

 10月3日、FIA国際自動車連盟は、2024年に向けたドライバー・カテゴライゼーション(ドライバー・レーティング)の一覧を発表した。多くのドライバーが、2024年1月1日付でカテゴリーの変更を受けることになる。

 FIAによるドライバー・レーティングは、キャリアや実績等が似たようなドライバーをグループ分けするために使用され、世界中の選手権がそれぞれのクラス、特にプロ/アマで実施されるカテゴリーにおいて、ラインアップに制限を課すことを可能にしている。

 レーティングは上からプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの4カテゴリー。WEC世界耐久選手権、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、インターコンチネンタルGTチャレンジ、GTワールドチャレンジをはじめ、その他多くの地域や国内のスポーツカーレース選手権などのシリーズで実施されている。

 たとえば2023年のWEC世界耐久選手権では、以下のような制限が各チームのドライバーラインアップに対して設けられている。

・ハイパーカー:ブロンズドライバーの参加不可
・LMP2:少なくともひとり、シルバーかブロンズのドライバーが必須
・LMGTEアマ:少なくともひとりのブロンズと、ひとりのブロンズまたはシルバーのドライバーが必須

 今回公表されたリストは、今年初めにコンペティターたちに送付されたレビュー中のドライバーの初期リストに続くものである。

 今回のリストでのカテゴライゼーションを不服とするドライバーには、1週間の異議申し立て期間が設けられており、その際には、ドライバー・レーティング委員会に「関連するデータ」を提出する必要がある。

■ドライバー・レーティングが変更されるドライバー(一部抜粋)

●ブロンズからシルバーへ変更

アハマド・アル・ハーティ、ケビン・ベーム、サラ・ボビー、飯田章、サリ・ヨルック

●シルバーからゴールドへ変更

ルイ・アンドラーデ、デイビッド・ベックマン、ウィル・ブラウン、アントン・デ・パスクワレ、ブロック・フィーニー、デクラン・フレイザー、ミシェル・ガッティング、ショーン・ゲラエル、ジェームズ・ゴールディング、アンドレ・ハイムガルトナー、ティム・ハイネマン、ブロディ・コステッキ、ジャック・ル・ブロク、エドアルド・リベラーティ、ヴラド・ロムコ

ジル・マグナス、牧野任祐、ジョセフ・モーソン、クーパー・マレー、野中誠太、ユスフ・オヴェガ、マクシミリアン・ポール、マシュー・ペイン、リカルド・ペーラ、ジョシュ・ピアソン、トーマス・ランドル、クリスチャン・ラスムッセン、佐藤万璃音、クレメンス・シュミット、ノーラン・シーゲル

カイフィン・シンプソン、キャスパー・スティーブンソン、ケイ・ファン・ベルロ、ニコ・バローネ、ティエリー・フェルミューレン

●ゴールドからプラチナへ変更

ニック・キャシディ、ヘンリケ・シャベス、ジェイク・デニス、クリスチャン・エンゲルハート、ミッチ・エバンス、ロス・ガン、アヤハンカン・グヴェン、スコット・マクラフラン、サンディ・ミッチェル、宮田莉朋、チャズ・モスタート、パト・オワード、アレックス・パロウ、トーマス・プライニング、キャメロン・ウォーターズ

●シルバーからブロンズへ変更

ロレンソ・ケース、セバスチャン・ドゥメ、キャスパー・エルガード、タナー・ファウスト、トビー・グラホベック、ユベール・ハウプト、アダム・イスマン、スティーブ・キルシュ、ダレン・ロウ、ステファン・ルメレ、セバスチャン・ランボー、ニコラス・リシターノ、ジャック・ルーシュ

ステファン・トリバディーニ、アルバン・ヴァルッティ、ボー・ユアン

●ゴールドからシルバーへ変更

アントニン・ボルガ、ラヘル・フレイ、ウルフ・ヘンツラー、アントワーヌ・ルクレール、スティーブ・オーウェン、ネルソン・パンチャティ、マックス・パピス

●プラチナからゴールドへ変更

トーマス・エンゲ

来季から海外挑戦が有力視される宮田莉朋は、ゴールドからプラチナへ格上げとなった
WECのLMGTEアマクラスに参戦しているアイアン・デイムスでは、サラ・ボビー、ミシェル・ガッティング、ラヘル・フレイの3人すべてがカテゴライゼーション変更を受けることに

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